意思決定モデルと構造化された応答

Jev vs OpenAI Structured Outputs

どちらもアプリケーションが扱えるデータを返します。Jevは共有された状態に対する明確な判断に特化し、OpenAI Structured Outputsはモデルの応答をJSON Schemaに従わせます。選択はコードに何をさせたいかで決まります。

この比較はJevの意思決定APIとResponses APIの構造化テキスト出力を対象とします。OpenAIの全モデルやツールを比較するものではなく、速度・価格・精度の優劣も仮定しません。

概要

目的に応じて異なる出力契約

Schemaは回答の形を定めます。意思決定APIはさらに質問の種類と、それぞれの判断シグナルを定めます。

主な用途

Jev

アプリケーションが次の処理に使える分類、スコア、はい・いいえの判断を行う。

OpenAI Structured Outputs

指定したJSON Schemaに沿うモデル応答を生成し、抽出、生成、分類などに利用する。

出力形式

Jev

Choice、Score、Noulには質問タイプごとに定義された回答形式がある。

OpenAI Structured Outputs

text.formatで対応するJSON Schemaとstrictモードを指定し、正常に完了した応答をその形式に従わせる。

1回のリクエスト

Jev

1つの状態と複数の名前付き質問を送り、各質問IDに対応する回答を得る。

OpenAI Structured Outputs

1つの応答Schemaに複数のフィールドや入れ子のオブジェクトを含められる。

不確実性

Jev

ChoiceとScoreは選択肢ごとの確率と信頼度を返せる。Noulは「はい」の確率を返す。

OpenAI Structured Outputs

Schemaへの準拠だけでは校正された確率や判断の正しさは保証されない。拒否や未完了の応答にも対応が必要。

向いている場面

Jev

振り分け、緊急度、人による確認の要否など、範囲が明確で繰り返す判断。

OpenAI Structured Outputs

独自のオブジェクト、説明、情報抽出、幅広いモデル処理に使う柔軟な構造化生成。

同じ問い合わせ、2つのリクエスト形式

各APIに送る内容

請求に関する問い合わせでは、Jevは判断を型付き質問で表します。OpenAIのリクエストは、必要な応答オブジェクトをstrictなSchemaで表します。

Jev:状態 + 型付き質問

Choiceで担当チームを選び、Noulで人による確認の要否を尋ねます。

{
  "model": "jev-latest",
  "state": "I was charged twice and need a refund.",
  "questions": {
    "team": {
      "type": "choice",
      "instructions": "Which team should handle this?",
      "criteria": {
        "billing": "Payments and refunds",
        "technical": "Product issues",
        "other": "None of the above"
      }
    },
    "needs_review": {
      "type": "noul",
      "instructions": "Does this need human review?"
    }
  }
}

OpenAI:入力 + JSON Schema

Schemaで担当チームと確認フラグを既知のフィールドと型に限定します。

{
  "model": "gpt-4o-mini",
  "input": [
    { "role": "developer", "content": "Classify this support request." },
    { "role": "user", "content": "I was charged twice and need a refund." }
  ],
  "text": {
    "format": {
      "type": "json_schema",
      "name": "ticket_triage",
      "strict": true,
      "schema": {
        "type": "object",
        "properties": {
          "team": {
            "type": "string",
            "enum": ["billing", "technical", "other"]
          },
          "needs_review": { "type": "boolean" }
        },
        "required": ["team", "needs_review"],
        "additionalProperties": false
      }
    }
  }
}

これらは説明用のJSONリクエスト本文です。実際にはサーバー側の認証情報を使って各APIに送信し、結果の検証と自社の業務ルールの適用を行ってください。

どちらを使うべきか

明確な判断にはJev

許可する選択肢や評価基準が決まっており、選択肢ごとの判断シグナルが役立つ場合に向いています。

独自データにはStructured Outputs

独自のJSONオブジェクト、フィールド抽出、OpenAIの処理内での構造化コンテンツ生成に向いています。

必要なら組み合わせる

構造化生成で情報を整理した後、アクションの前にJevで絞った質問を判断できます。

影響の大きいアクションでは自社の事例で両方を評価し、確定的なルール確認、適切なしきい値、必要な人の確認を残してください。

参照資料

上記の製品とAPIの説明は、Jev AIのGitHub READMEとResponses APIのStructured Outputsに関するOpenAI公式ドキュメントに基づきます。